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亜鉛を過剰摂取すると危険!そのサプリメント大丈夫?

亜鉛は『セックスミネラル』と言われています。
理由は、妊活する上で男女共に必要になるミネラルだから。

男性の生殖器の機能を上げ、精子の運動率の活性化。
女性の卵子の着床率を上げ、着床後の細胞分裂の活発化。

亜鉛のもたらす働きはそれだけではありません。

髪にハリを持たせ、肌を美白させます。
育児や仕事に頑張る女性に、うれしい効果ですね。

抜け毛を予防し、二日酔いを防ぎます。
遅くまで仕事を頑張る男性に、ぜひ摂ってもらいたいですね。

亜鉛を摂取することで、得られる効能は男性にとっても女性にとっても嬉しいものばかり。

「よし、亜鉛を摂取しよう」

調べてみると亜鉛は体内では作られず、外部から摂取する必要があるそう。

「そうだ。サプリメントで摂ればいいじゃないか」

簡単、手軽に手に入るサプリメント。
海外のサプリメントなら安く購入できるし、入っている量も多い。

しかし、そのサプリメントに含まれている亜鉛の量は大丈夫ですか?

実は、亜鉛の過剰摂取はいろいろな症状に悩まされるんです。

いろんな種類のサプリメントを摂っている人。
海外のサプリメントの摂っている人。

気を付けてください。
それ、亜鉛の過剰摂取になっている可能性があります。

亜鉛を過剰摂取するとどうなるの?

亜鉛を多く摂取してしまう場合、2つの可能性が挙げられます。

① 一度に大量の亜鉛を摂取してしまった場合に起こる“急性亜鉛中毒”

② 1日の上限量よりも多くの亜鉛摂取を長期的に続けている場合に起こる“慢性的な亜鉛中毒”

以下、それぞれの特徴を詳しく述べていきます。

急性亜鉛中毒

急性亜鉛中毒とは、亜鉛を過剰に摂取したり吸入したりした時におこる中毒症状のことです。
1日150㎎以上の亜鉛摂取で催吐作用が生じ、300㎎の摂取で免疫能の低下、2g以上もの亜鉛を一気に摂取した場合、急性亜鉛中毒になる危険性があります。

急性亜鉛中毒の起こった事例として、ビルの解体工事でメッキの溶接などで出る産業性の酸化亜鉛の蒸気を吸い込んでしまい亜鉛中毒で入院したケース。
防塵マスクを着用しなかったり、換気扇の稼働を怠ったりしたことで急性亜鉛中毒になってしまったんですね。

急性亜鉛中毒の症状
嘔吐
めまい
胃痛
腹痛
発熱
下痢
胃障害
筋肉痛
貧血
倦怠感
低血圧
食欲減退

インフルエンザと似ている症状のようです。

参考文献:総説日本人における亜鉛摂取量の現状と摂取基準

慢性的な亜鉛中毒

亜鉛は、比較的毒性が低いとされます。
しかし、1日およそ100㎎~150㎎の成分を継続的に摂取すると慢性的な亜鉛中毒になります。
また、経口摂取で1日50㎎を1週間以上続けると、嘔吐、イライラ、不安感などの副作用が出やすいというデータもあります。

食べ物から亜鉛を過剰に摂取しても汗や尿、便と一緒に排出されるので問題ありません。
慢性的な亜鉛中毒はサプリメントで長期的に亜鉛を摂取する方になるのです。
亜鉛の摂りすぎが続くと、銅の欠乏症になり腸からの鉄の吸収がうまく行かなくなり、貧血症状が起こったり、血行が悪くなったりします。

慢性的な亜鉛中毒の症状
貧血
免疫機能障害
性機能障害
味覚機能の低下
抗酸化機能の低下
骨粗鬆症
白血球の減少
善玉コレステロールの減少
脱毛症状

亜鉛だけじゃない、他の成分の過剰摂取の危険

亜鉛サプリに含まれていることが多い栄養素「セレン」またの名を「セレニウム」
「セレン」は魚介類に豊富に含まれており、肉類や豆類にも広く含まれています。
通常の食事でセレンが不足することがほぼないため、サプリメントを服用することでセレンの過剰摂取に繋がる危険性があるんです。

セレンとは?
セレンは、1817年に発見された元素で、ギリシア語の月 (selene) にちなんで名付けられました  。古くから毒性の強い元素として知られていましたが、比較的最近、人にとって必須の微量元素であることが認識されるようになりました  。生体内では、酵素やたんぱく質の一部を構成し  、抗酸化反応において重要な役割を担っていますが  、毒性が強く、必要量と中毒量の差がとても小さいため、サプリメントなどの摂取には注意が必要です。

引用:話題の食品成分の科学情報

セレンをグラム単位で摂取した場合
・重症の胃腸障害
・神経障害
・心筋梗塞
・急性の呼吸困難
・腎不全

セレンを慢性的に過剰摂取した場合
・抜け毛、薄毛
・爪の変形
・下痢、筋肉のけいれん、関節痛
・疲労感
・焦燥感
・胃腸障害

※他にもセレンの過剰摂取は、前立腺がんや糖尿病のリスクが指摘されています。

適量摂取であれば髪の毛、身体にとてもよいですが、過剰摂取するとせっかくの効果も裏目に出るのです。

亜鉛が不足するとどうなるの?

亜鉛を多く摂ると多くの症状を発症することがわかりました。
では、逆に亜鉛が不足するとどうなるのでしょうか。

亜鉛はミネラルの一種で人や動物には必須の栄養素です。
亜鉛は多くの役割を担っているために、欠乏すると非常に多くの病状がでます。
そして現代の日本人の多くが亜鉛が不足しているといわれています。
実際に自分の症状と当てはめて読んでみてください。

亜鉛欠乏症貧血

亜鉛欠乏症(あえんけつぼうしょう)とは、血中の亜鉛濃度が80μg/dL~130μg/dLよりも下回った状態をいいます。

引用:EPARK 病気スコープ

貧血は、ヘモグロビン(赤血球)が少なくなることで起こる症状です。
ヘモグロビンが赤血球にあるますが、赤血球の膜を作っているのが、亜鉛。
亜鉛が不足するとたんぱく質との合成がうまくいかず、赤血球が壊れてしまうため、貧血に陥りやすくなります。

味覚障害

味覚障害は、通常の味である「塩味」「甘味」「酸味」「苦味」「うま味」の5つの基本味を感じることができなくなる、味覚器官の異常です。
症状は大きく2つに分かれる。
1つは「量的障害」である。味の感覚が徐々に低下し、味を感じられなくなってしまう。
進行し味覚消失になる危険性もある。
また、4つの味「塩味」「甘味」「酸味」「苦味」のうち、どれか一つの味が感じられなくなることもある。
例として、「砂糖を舐めたのに甘く感じない」「醤油をつけたのにつけた気がしない」などの症状がみられる。

もう1つは「質的障害」。味そのものを感じることはできても、味の感じ方が異なる状態のことである。
口の中に何も入れていないのに、苦味や酸味を感じる、口の中に違和感を覚えるなどの状態である。
例を挙げると「醤油が苦いと感じる」「レモンがしょっぱいと感じる」など、本来の味とは違う味として感じてしまうことである。

引用:EPARK 病気スコープ

舌には味蕾(みらい)と呼ばれる花のつぼみのような形をした小さな器官がたくさんあり、味を感じる取ることができます。
味蕾は、舌のやけどや喫煙をすることで減少するといわれていますが、亜鉛が不足することでも起こります。
亜鉛が不足すると、味覚を感じる舌の味蕾の新陳代謝が鈍るのです。
この味覚障害にはいろいろな種類があるため、一部をご紹介します。

味覚減退…濃い味は分かるが、薄い味が分からない
無味症…濃い味にしても薄くしか感じない、または味がしない。
解離性無味症…決まった味だけ分からない。(例)甘い味を感じない
片側性無味症…舌の左右どちらかの部分が味覚を感じない。
自発性異常味覚…口に何も入っていないのに、いやな味がする。
錯味症(異味症)…食べ物の本来の味とは違う味に感じる。(例)甘いものを食べてもすっぱいと感じる
悪味症…何を食べてもいやな味に感じる。

亜鉛が不足すると、新陳代謝が行われず細胞分裂が滞るため、機能が止まり味覚障害になります。

参考:健康応援ブログ 味覚がおかしい!ストレスと亜鉛不足が味覚障害をひきおこす?

骨粗しょう症

骨粗しょう症とは、「骨強度の低下を特徴とし、ちょっとした転倒や衝撃などで骨折するリスクが増大しやすくなる骨格疾患」です。
「骨強度」とは骨密度と骨質の2つの要因からなります。
女性では閉経により50歳前後から骨密度は低下していき、さらに加齢による運動量や食事量の低下といった生活習慣の変化が関係して発症しやすくなります。
骨粗しょう症の主な原因は、骨量の低下により、骨の新陳代謝のバランスが崩れることである。
骨は常に古い骨を壊して(骨吸収)、新しい骨をつくる(骨形成)という新陳代謝を行っている。
健康な状態では、骨吸収と骨形成のバランスがとれているが加齢や生活習慣(運動不足、喫煙、食生活の乱れなど)によって新陳代謝のバランスが崩れると、骨吸収ばかりが進み、骨形成が追いつかなくなる。
それによって古い骨を壊す骨吸収ばかりが進み、骨密度が低下する。

引用:EPARK 病気スコープ

骨は一旦作られて、それで終わりというというわけではありません。
実は、常に新陳代謝が行われており、これを「骨代謝」と呼ばれています。
亜鉛はビタミンDに働きかけて、食品からのカルシウム吸収を促進させる働きがあります。
亜鉛が不足するとカルシウム不足になり、骨粗しょう症など骨のリスクにつながります。

うつ

うつ病は、多くの人が経験する精神疾患の1つです。
日本では生涯有病率(一生の間にうつ病にかかる人の割合)が3~7%とされています。おおよそ20人に1人くらいが、人生で1回はうつ病になる計算です。

引用:EPARK 病気スコープ

幸せホルモンと知られている”セロトニン”を作るのに亜鉛が必要です。
セロトニンが分泌されないと、脳内ホルモンが崩れたり、幸せな気持ちを感じにくくなります。

薄毛・脱毛症

薄毛は、頭皮の乾燥や血行不良、栄養が足りず酸化した皮脂汚れで毛穴がふさがったりしている状態をいいます。
脱毛症は、多くの頭髪が抜けて、最終的に頭皮が露出した状態になることを指します。

亜鉛が薄毛・抜け毛に効果的なのでしょうか。その理由は大きく分けて2つあります。
1つは、髪の毛の90%を占めるケラチン合成の役割を担う効果があるためです。逆に考えると、亜鉛が体内に不足してしまうと、髪の毛が生成できない(新しい髪の毛が生えてこない)ということが言えます。
そして、もう1つの働きが5αリダクターゼ酵素を抑制することです。5αリダクターゼ酵素は抜け毛の原因ですので、必然的に亜鉛は抜け毛対策として効果的な栄養素になります。

引用:Dクリニック東京メンズ

勃起不全、性欲減退

勃起不全(ぼっきふぜん)は、「勃起をしない」「性行為をおこなうのに十分な硬さに勃起しない」などの症状のことです。単にEDとよばれることもあります。

引用:EPARK 病気スコープ

亜鉛は”男性ホルモンミネラル”です。
テストステロン(男性ホルモン)の代謝に亜鉛は必要不可欠。
亜鉛が不足すると、精子が作られなくなり、性欲も減退。
そのため、勃起不全や性欲減退に繋がります。

こんな人は要注意! あなたも亜鉛不足かも?

「あ~、よかった。さっきの症状はどれも当てはまらないや」

と思ったあなたは、症状に出ていないだけで亜鉛は不足しているかもしれません。
自分の生活習慣をよく振り返ってみてください。

偏った食事やダイエットをしている人

食品添加物を含む加工食品やレトルト食品は、亜鉛の吸収を阻害するため作用があるため、亜鉛不足に陥りやすいです。
日常的にファストフードやジャンクフードを食べている人は、亜鉛を多く消費している可能性があります。
ダイエットをしている人は、十分に亜鉛が摂取できないと同時に、亜鉛の吸収をよくするために必要となる栄養素も取れないことで、亜鉛不足に陥る危険性があります。

アルコールを日常的に飲む人

アルコールの代謝に関わる酵素が亜鉛を材料としているため、お酒を飲むことで亜鉛が使用される上に尿中への亜鉛の排泄を促してしまうのです。
お酒にもともと強かった人が急に酔いやすくなったり、次の日までアルコールが抜けなくなったりする時は、亜鉛不足が影響している可能性があります。

強いストレスを感じている人

亜鉛は、ストレスから身を守る働きがあります。
ですから、ストレスを感じることによって精神を安定させるために亜鉛が大量に使われてしまうのです。
日本人が欧米人よりもストレスに比較的弱いのは、血中の亜鉛が少ないことが原因だと言われています。

激しい運動をしている人

ウエイトトレーニングなど筋肉を酷使するような運動や発汗が激しいスポーツをする人は、汗から亜鉛が排泄されるため、亜鉛が不足しがちなのです。
「最近、トレーニングする気が起きないなぁ」
「いつもよりすぐ疲れてしまうなぁ」
という人は亜鉛不足の可能性があります。

喫煙している人

亜鉛は、細胞の活性酸素を取り除く『抗酸化作用』をもっています。
タバコを吸うと、大量の活性酸素が発生し、それを取り除くために大量の亜鉛が必要になるのです。

過度なマスターベーションをしている人(男性)

亜鉛は”セックスミネラル”と呼ばれるほど生殖器の働きに欠かせないミネラルです。
男性の精液には亜鉛が含まれているため、精子を放出することは体外に亜鉛を外に出してしまいます。
また、失った精子を再び作るにも亜鉛を消費するため、亜鉛不足に陥りやすいといえます。

妊娠・授乳している人(女性)

毎日成長しなければならない赤ちゃんは、細胞分裂や新陳代謝に欠かせない亜鉛が必要不可欠!
通常の摂取量よりも多くの亜鉛を摂取する必要があります。

亜鉛を適度に摂って健康になろう!

とても重要な栄養素なのに、体内で合成されず日々の食品から摂らなければならない亜鉛。
それなのに食事からの吸収は30~40%と少ないのに、仕事をしている人にはありがたいはずのインスタント食品やファストフードは亜鉛の吸収を妨害します。
よって、現代人は慢性的に亜鉛が不足していると言えます。

「サプリメントで摂取すると、過剰摂取になるかも」

亜鉛の適量を把握し、効率よく摂取することが大切ですね。

日本人の一日の推奨摂取量

厚生労働省から出ている亜鉛の一日推奨摂取量(2015年版)です。
男性は10㎎、女性が8㎎の摂取が推奨されていますね。

性別 男性 女性
年齢 推定平均必要量 推奨量 耐用上限量 推定平均必要量 推奨量 耐用上限量
18~29歳 10 40 6 8 35
30~49歳 8 10 45 6 8 35
50~69歳 8 10 45 6 8 35
70以上 8 9 40 6 7 35
妊婦 +1 +2
授乳婦 +3 +3

日本人の摂取基準(2015年版)の概要 亜鉛の食事摂取基準(㎎/日) 参考

アメリカ人の亜鉛摂取量

日本では、男性の亜鉛摂取量の上限は45㎎となっています。
しかし、アメリでは1日当たり50~150㎎の摂取が理想とされています。

日本の基準量は、”これだけ摂れば最低限大丈夫” ”これを下回ると亜鉛欠乏症になる”という容量に設定されており、アメリカの基準量は”これくら摂って健康になろう” ”これくらいとると薬理的効果が得られます”という容量になっています。

ですからアメリカの亜鉛サプリメントには、30㎎や50㎎のサプリメントがよく流通されているのですね。
アメリカ人の体格を考えると、量が多くなるかもしれませんが日本人が摂取した場合、亜鉛の過剰摂取につながる危険があります。

他のものと複合して飲まれていたり、海外のサプリメントを使用されている方は確認をしてください。
ピルカッターで半分にしたり、使用する頻度を少なくすることで調整されてもいいと思います。

参考:アメリカンビタミンショップ 亜鉛の摂取量について

亜鉛の過剰摂取には注意しよう!

多くの働きがある亜鉛。
意識して摂らないとなかなか十分な量を摂取するのが難しいため、亜鉛の入ったサプリメントを使うのは一つのよい方法だと思われます。
しかし、「薬も過ぎれば毒となる」ということわざがあるように、たとえ良いものであっても度が過ぎればかえって害になってしまうのですね。

そして、容量を守っていても毎日ファストフードやコンビニの食事ばかりの食事は、せっかく亜鉛の効果を発揮できません。
健康的な食事を心がけ、亜鉛サプリを上手に使って、充実した生活をしてください。